誰にも言えなかった、400日間引きこもりニートだった話(始まりから脱出のきっかけ)

日常の中の体験談, 汚部屋との闘い

ニートと現実

私には引きこもりニートだった期間があります。1年と少し。

人生の中の空白の期間です。
な ん に も していなかった

で、そんな状況になってたことは、リアルでは誰にも言えなかったわけでして、、、

自分のなまけ心を、最大限に甘やかしてしまった結果です。
その浪費した時間を取り戻したいと願っても、後の祭りというもの。

まぁ、そういうことがあっての今の自分と言える部分もあるのですが、
自分への戒めとして、ニート時代と脱出のきっかけになったことを、ここに残しておこうかなと。
今日はそんな話。

会社を辞めた次の日の朝、私の部屋は別世界になった

毎日朝はシャワーを浴びて、ご飯を食べて車を運転して会社に行く。
会社についたら、その日の会議書類の準備やメールの確認等。
いつもの「やるべきこと」が一切なくなりました。

何もしたくない。ご飯もシャワーも面倒。
4日目にやっと、空腹と汗臭さに背中を押され、やっと人間らしく(?)活動を開始するものの。「~をしなきゃならない」という焦りがない分、行動がすべて遅い。

そんな感じでニート生活は始まりました。
完全に私の部屋は時間が止まっています。(しかし、歳はとるし生活費もかかる)

数日休むだけだし・・・まだ大丈夫だし・・・
それが1週間から1か月に、そして半年に、とズルズル伸びていく。

ダメ人間、ここに極まれり。

どれだけ時間をかけたものであろうが、興味を失うのは一瞬だった


興味を失う

「人間、興味を失うことが一番怖い」私はこのニート期間を経て、それを強く思います。
何と言うか・・・生きる気力を失う、というか。

何もしない毎日。ただ、ダラダラと淡々と時間は過ぎていき、あっという間に季節は廻ります。全てに興味がなくなると、行動する意欲も理由もなくなってしまう。

行動こそが解決につながるはずなのですが、糸がぷっつり切れたように考えるのを停止。Let’s 現実逃避への道。

会社を辞めたら、やろうと思っていたことがたくさんあって、これからの仕事についても色々あって。やるべきことはたくさんあるのですが、結局最後は「後でいいや」。

継続していたのは、とあるソシャゲのみでした。

ニートあるあるに心の底から共感する

あるある

例えば。

・昼夜逆転(一周回って規則正しい生活になる)
・風呂に入らない
・ゲームの中ではヒーロー
・ネットサーフィンが生きがい
・時間が経つのが異常に早い
・寝すぎて頭痛
・日曜日は気楽(みんなも休んでいると思うから)月曜は地獄(仕事しない現実が見えるから)
・ニートの書き込みをみて安心する

などなど。・・・いかん、全部当てはまる。

抜け出すきっかけはyoutube

PCで動画を見る

そんなこんなで、ほぼ睡眠とゲームばかりの毎日が丸1年(!)過ぎようとしていた頃、さすがにヤバいと焦りはじめ・・・しかし焦っては現実逃避、悩んでは現実逃避、の悪循環。

何か行動を起こそうとする気力も体力もやる気もなし
しかし、なぜかゲームだけはできる不思議。

「ゴミ屋敷」
あてのないネットサーフィンの途中、こんな記述に目がとまります。
youtubeに公開されている、とある掃除動画でした。高齢者の住宅に焦点をあてた、整理も廃棄もできず困っている、といった内容のもの。

その前日、部屋に散らばったモノに引っかかって転んでしまい、足を怪我してしまうという出来事があったばかり。つい動画に見入ってしまい。

自分の部屋を改めて見渡すと、それはそれはひどかったのです。
カーテンを開けることすらしておらず、掃除も1年間以上全くしていない。
ゴミとモノであふれて床が見えていません。

掃除をしよう。

掃除動画が背中を押してくれたのもありますが、なにより、なにより、
放置したタオルの下に、謎の繭(何かが這い出た後)を発見。「このままだと何かが大繁殖する」という恐怖が湧き上がってきました。

虫はムシ・・・できない!

部屋の掃除は心の中も掃除してくれる

掃除

片っ端からゴミ袋に入れて捨てました。迷ったら捨てる。ただそれを繰り返す。

おおよそ片付くまで、丸3日はかかったでしょうかね。
窓から太陽の光が差し込むのを久々に見て、いいなあと久々に感じました。

その日から私は、何もしてこなかった毎日に「何か」をプラスすることにしました。
なんでもいい。料理でもいいし、本を読むのでもいいし、「何か」をする。
3日に1度だった食事も、一日1食は何か食べようと決め、お風呂にも入るようになり。

そんな生活を数日過ごしてみると、ほぼすべてのことに興味を失っていた私の中に、仕事がしたい気持ちが復活し始めました。

WEBの分野をやりたいと思うのは、やっぱりその仕事が好きなんだな、と気づくきっかけにもなりました。

それ以来部屋はめっちゃキレイだよ!と言いたいところですが、まぁまぁ汚れています 笑
これはダメ、というレッドラインがあるので、そこを超えないように気を付けているのみですが、当時の自分からしたら大きな進歩なので良しとしよう。

ニートになった理由を振り返る

綺麗な部屋の中で考える

それなりに会社を辞めた後の計画も立てていたし、やりたいこともありました。
以前の自分とは違う、「こうなりたいな」というビジョンも。

でも、会社を辞めたとたん不安や恐怖感ばかり。道を示してくれる場所や人がいなくなったとたん、自分を見失いました。
今まで会社にすべて頼りっきりで、自分で考えて行動に移すことがハードル高く感じるようになってしまっていたからです。

とりあえず後で。夏休みだと思ってのんびりしよう、なんて怠けたことで、問題は山積みになり面倒になり。

会社と家の往復しかしなかった自分は、実は趣味も好きなこともなく、ただ眠って空き時間にソシャゲのガチャを引く。
自分のことなのにどこか他人事、やることをすべて後回しにしていました。

考える・行動を起こすことが一番解決に近いのは分かっているけども、
ニート状態から脱出できないことに目をつむり「残念な状態」を自らつくりあげてしまっていることを、改めて認識するのが怖かったのです。
劣等感が強すぎることも原因だったかも・・・と思っています。

時は金なり―後悔する前に

時計

私は、ニートが絶対に悪いと思っているわけではないのです。

やりたいことがあってニート期間を過ごしている、
次のステップに進むための時間、単純に資産があって仕事をしない選択をした、等々。

10人いれば10通りの生き方過ごし方があるので、その人が選びたいものを選べばいいと思う。
(生活保護が~とかいう問題を含めると、話が深くなるのでそこは省くとして)

ただ、やりたいことがあるのとないのとでは、雲泥の違い。
何も考えず時間を浪費するのは、めちゃくちゃもったいないし、すんごい悲しい。
過ぎ去った時間はどんなにお金を積んでも、取り戻すことはできないから。

戻らない時間を後悔して悩むより、明日のことを前向きに考える生活の方がずっと、笑顔が多いと思うのです。

とりあえずまとめ

会社辞めない方がよかったんじゃ? そんなことを考えることもありましたが、

今は、会社を辞めたことは正解だったと思っています。
当時にはなかったいろいろな「余裕」が、今の自分にはあるからです。

仕事をする楽しさや充実感を感じることができたのも、会社を離れたからできたこと(あの会社では、恐らく無理だった)。
ニート時代あっての今の自分、とも言えますので、すべてを無駄とするわけではありません。
(後悔する部分もありますが)

再就職も考えましたが・・・会社に属すると、どこかでまた同じような不安や後悔を抱えそうな気がしたため就職活動はせず、フリーとして再出発しています。

上手くいかないこともありますが、以前よりずっと、仕事も人間関係も楽しい。
社会は、冷たいことも大変なことも多いですが、そればかりではないよ!ということも、たくさん知ることができました。

未来

以来、私の心掛けていることはこれ。
「期間を決める」「意識を外に向ける」

ダラダラとやるより、これは○○時まで、これは○○分で終わらせる、と目安を定めること。
これは、生活と仕事にハリが出ます。自分の能力も分かります。

こうやって一人でいると、時間は無限にあると錯覚しがちですが・・・時間は有限なのです。
お金以上に貴重な自分自身への資源である、ということを忘れずにいたいと思っています。

後は、自分だけの考えに閉じこもるのをやめる。人間、意外と「思い込み」って多いものです。

ニートで悩んでる人ってたくさんいると思うけど、今の状態を変えたい人は、最初の第一歩を踏み出す必要があります。
私は掃除(虫大繁殖への恐怖)からだったんですが・・・、意外と自分の身近にきっかけはあるかもしれません。

いつもと何か「変わったこと」をする、おススメです。

 

ということで、今日の休憩はここまで!