探査機ボイジャーは、いま宇宙のどこにいる? → 実際にみて確認してみよう!

自然・宇宙・科学

ボイジャー 今どこ?

ボイジャーという探査機を覚えていますか?

1977年に宇宙へ打ち上げられた探査機です。詳細は分からずとも名前は知っている、という人は多いのではないでしょうか。

惑星探査という大きな仕事を終えたボイジャーは、今も止まることなく進んでいます。その探査機は今、いったい宇宙のどこにいるのでしょう?ちょっと探ってみました。

おすすめのBGMは、BUMP OF CHICKEN の「voyager」「flyby」。

ボイジャーが今いる場所は、WEBサイトやアプリで確認できる

いまも測定はできているようです。

…桁がおかしい。

計算しようにも計算機の桁が足りないのですがこれは…(困惑

 

やはり図で見ないとよくわかりませんね。

NASAで配布しているアプリをダウンロードすると、各探索機の位置を見ることができます。早速ダウンロードしてボイジャーを探してみましょう。

NASA Eye’s 【PC版】

40年の歳月はスゴイ。こんな遠くまで行ってしまったんですね。

こうしてみると1号の方が随分遠くにいるように見えますが、1号と2号は進んでいる方向が違います。

太陽系を横から見てみるとよくわかりますね。

ボイジャー1号のほうがいくらか速度は上。1号は地球から最も遠い距離にある人工物です。

 

ボイジャーは2025年頃に電池が切れてしまう

1号2号とも原子力電池を搭載していて今も稼働中ですが、徐々に電力は弱くなってきています。2025年頃までは地球と通信できるといわれていますが、電力がなくなれば2度とボイジャーからの信号を受け取ることはできません。

徐々に使える機能も少なくなり、最終的には全て停止します。

その後は広大な宇宙を誰のサポートもなく、たった一人(1機?)で飛び続けることに。寂しいような切ないような、何とも言えない気持ちになりますね。

 

ボイジャーが残した功績とこれからの星間探査~○○まで〇万年

木星と土星

ボイジャー1号2号は1977年に木星と土星探査を目的として打ち上げられました。

木星・土星の詳細な写真・観測データ、衛星に大気や活火山があることの発見、等々。私たちが今得られている太陽系の情報は、ボイジャー2機の活躍があってこそです。

処理能力はスマホの1/7500ともいわれ、メモリもjpeg1枚を送れる程度しかない…宇宙を旅するには頼りないと感じてしまうスペックですが、これが40年前に作られて今もまだ稼働していることを考えると…。もう すごいの一言。

(なぜ壊れないんだろう、私のスマホは壊れるのに)

当初の目的を果たしたボイジャー2機は、どこかの星を目指すわけでもなく飛び続けています。辺りの観測データを送信しながら。

計算によると、5~6万年後にオールトの雲を脱出するとのこと。…いや、万年て。先の長い、長すぎる話です。

もしその時までボイジャーが残っていたら、まさに人類の遺産になっていることでしょう。「人類はその頃にはもう滅びている」に5万ルピー。

オールトの雲とは:太陽系のはるか外側にある天体群。まだ仮説段階なので存在を証明されていない。

 

ちなみに一番近い恒星までどれぐらいなのかな?と調べてみたところ、プロキシマ・ケンタウリが4.243光年で直近でした。

仮に今のボイジャーの速度(時速約6万キロ)で向かったとしたら7万年以上かかる計算になるとか。…いや、万年て。

宇宙広すぎ。

 

ボイジャーは太陽系を完全に脱出したのか?

太陽系

1号は2012年に太陽系を脱出(2013年NASAが発表)し、星間空間へ到達したことが確認されています。

2号は2018年にNASAから「ボイジャー2号が太陽系の端に近づいている」と発表がありました。2号もついに太陽系とさよならです。

参考2機は、太陽系を脱出できるほどの速度をどうやって確保したのか…それは「スイングバイ(フライバイ)」と呼ばれる方法。天体の運動と重力を利用して速度を高める方法で、当時は最新技術でした。 
 
ボイジャーはそれぞれ木星と土星を利用してスイングバイしています。

 

【豆知識】太陽系の星々をめぐる、ドラマチックなグランドツアーを達成したボイジャー2号

「地球から最も遠い距離にある人工物」と呼ばれているのもあり、どちらかと言えば有名なのは1号かもしれません。

しかし2号にも大きな功績があります。それは 木星 → 土星 → 天王星 → 海王星 と順に惑星を訪れたグランドツアーを達成していること。なんて豪華な旅。

グランドツアー中に撮影した詳細な写真や新しい衛星の発見は、多くの科学者に衝撃を与えました。ボイジャー2号の活躍により、謎が多かった太陽系の惑星についてその特徴が徐々に明らかに。

ボイジャー2号は、現在でも天王星・海王星を訪れた唯一の探査機とされています。

 

おわりに

BUMP OF CHICKENのアルバム「orbital period」に収録されている、「voyager」「flyby」は、その名の通りボイジャーをモチーフにしています。

探査の役割を終えても、人間に忘れられてもなお飛び続ける切なさというか寂しさというか、宇宙の広大さというか…まあそのいい曲なので、知らない人はぜひ。
 
ということで、今日の休憩はここまで!